「巨人８－３阪神」（２２日、東京ドーム）

　特大アーチで虎を沈めた。二回、巨人・坂本が衝撃の３号２ランを放った。これがプロ野球初のチーム通算１万５００本塁打。梶谷らと合わせて計４発で阪神の７年ぶり６カード連続勝ち越しを阻止し、２ゲーム差に迫った。

　敵の戦意をそぐような一発だった。吉川のソロでリードを４点に広げた二回、なおも１死一塁の場面。秋山のスライダーを完璧に捉えた。打球は左翼スタンドを越え、その上にあるバルコニー席に消えた。球場がどよめいたメモリアル弾を「しっかりと捉えていい感触でした。追加点になってよかったです」と振り返った。

　ベンチへ戻った主将を強烈なグータッチで迎えた原監督は「へっへっへ。まあ１打席目にど真ん中を見逃して、かっかしていたんでしょう」と上機嫌。初回、３球三振に倒れたリベンジを即座に実行したことをたたえた。

　新型コロナウイルス陽性判定を受けて２軍調整していた丸、中島、若林、ウィーラーが、２３日・広島戦（東京ド）から３週間ぶりに１軍復帰する。指揮官は「チーム状況というものは、いい状態の中で来るわけですから。彼らも緊張感を持ってゲームに臨んでくれると思いますよ」と期待。主力が戻ってチーム力はさらに強化されそうだ。