天理・達 初戦161球に続き134球熱投完封 健大高崎をわずか2安打

 「選抜高校野球・2回戦、天理4-0高崎健康福祉大高崎」(25日、甲子園球場)

 2回戦2試合と1回戦1試合が行われ、天理(奈良)と仙台育英(宮城)が8強入りした。第3試合は、今秋ドラフト候補の193センチ右腕、天理・達孝太投手(3年)が今大会最速で自己最速の148キロを計測し、“242発打線”の高崎健康福祉大高崎(群馬)を2安打8奪三振で完封。

 恐るべき成長スピードだ。最後の打者は渾身(こんしん)の145キロ直球で三飛。天理・達は昨秋の関東大会王者を破ると、小さくグラブをたたいた。

 「直球で押していけた。自信があったのでピンチでも打たれてもいいくらいの気持ちで思いっ切り投げた」

 完璧だった。初回は三者凡退。二回2死で自己最速を2キロ上回り、大会最速となる148キロで左飛に仕留めた。「145くらいの力感だったのでびっくりした」と言うほど、この日は余裕が見えた。

 八回1死一、二塁は、内野陣がマウンドに集合。選手それぞれがポケットに忍ばせている「越」と書かれた紙を見た。去年の先輩たちを、自分を越える-。気持ちを奮い立たせ、最大のピンチを遊ゴロ併殺で切り抜けた。

 DeNA・安部スカウトは「夏までに(球速が)150いくかも。関西なら(市和歌山の)小園と達が中心になる」と急成長ぶりを絶賛した。

 初戦の161球に続き、この日も134球の熱投。今大会は1週間で500球の球数制限が設けられているため、今後の球数次第では登板ができない可能性もある。それでも中村良二監督(52)は「エースたるもの完投しろと言っているので」と可能な限りマウンドに立たせるつもりだ。

 準々決勝は仙台育英と戦う。強豪に対して「全部三振を取るつもりで」と言い切った達。自分の右腕で、頂点をつかみにいく。

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