「巨人春季キャンプ」（１２日、宮崎）

　ビッグチャンスをモノにしてみせる。巨人のドラフト５位・秋広優人内野手（１８）＝二松学舎大付＝が１軍に昇格した。当初は２軍だったが、実戦２試合で７打数５安打の打率・７１４をマーク。実力を認められ、身長２メートルの高卒ルーキーが大抜てきを受けた。

　期待度が文字通り、頭一つ抜けている。この日は室内練習場で調整。打撃練習中は原監督にじっくりと見守られながら振り込んだ。漂う緊張感にも気後れはせず。「すごい学ぶことも多い」と堂々とメニューをこなした。

　高卒ながら指揮官も「力で勝ち取ってきているからね、十分１軍に値する選手」と評価する。Ｓ班の待つ１６日からの沖縄２次キャンプ帯同については１４日までに判断。秋広も「頑張ってやっていきたい」と“定着”へ意欲は十分だ。

　球団の高卒新人野手で１年目に１軍デビューした例は近年、０７年の坂本、０９年の大田（現日本ハム）、１５年の岡本和らとビッグネームがそろう。第３次原政権では１９年に山下が起用された。アピールが続けば、さらなるチャンスが待っている。