西武・ドラ1渡部 112キロ揺らしカメラマン席にダイブ プロへ減量「2キロぐらい」

 「関東地区大学選手権・決勝、桐蔭横浜大4-3創価大」(12日、横浜スタジアム)

 桐蔭横浜大が7年ぶり2度目の優勝を飾った。西武からドラフト1位指名を受けた主砲・渡部健人内野手(4年・日本ウェルネス)は無安打だったが、五回1死二、三塁から右翼への犠飛で1打点。貴重な追加点を挙げ、守備でも存在感を示した。

 112キロの巨体を揺らし、勝利への執念を見せた。九回2死二塁と頂点まであと1アウト。カウント1ボールから相手打者の打球が三塁ファウルゾーンへフライを上げると、すぐさま反応した。フェンスも気にせず突っ込むと、カメラマン席にダイブ。「首からいって、肩。めっちゃ痛かったです」。周囲をヒヤリとさせたが、自力で三塁の守備位置へと戻っていった。

 大学ラストゲームで打撃だけではないところを証明した。三回の守備では三遊間の強烈なゴロを横っ飛びで好捕し、一塁アウト。「自分のバッティングができなかった。何とか守備の方で」。どんな形でもチームに貢献しようとする姿勢がまぶしく映る。

 有終の美を飾り、視線は次なる舞台へと向けた。「開幕1軍を目指していきたい」。今後は体にキレを出すため、減量も視野。「2キロぐらいは。絞ったらどのくらいになるのか」とはにかむ。コロナ期間にもオートミールで取り組み、2キロ落としたという。「キツいっすね。我慢して食べました」。“プロ仕様”のボディーを作り上げるつもりだ。

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