巨人原監督 藤川は「プロ野球の宝物」坂本の代打起用の意図「対戦させたかった」

 藤川に拍手を贈る原監督(撮影・田中太一)
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 「阪神0-4巨人」(10日、甲子園球場)

 巨人の原辰徳監督が、引退試合で対戦した藤川球児投手に「歴史に残る選手の一人だと思います」とねぎらい、敬意を評した。

 この日は九回にマウンド上がった藤川の先頭打者にとっておきの代打で坂本を送った。粋な計らいに甲子園の阪神ファンも大歓声。起用の意図については「うちを代表する選手ですね。やっぱり対戦させたかったということですね」と代打で温存していたことを明かし、ベンチで最後の勝負を真剣なまなざしで見つめた。

 藤川とは第2回WBCでも監督、選手として世界一の喜びを分かち合った。巨人阪神戦でも敵味方としてチームは好勝負をしてきた。「1球たりとも7、8割の力で野球をしなかった人だからね。そこはやっぱりすごいですね」と振り返る。

 今後については後進の指導にも期待しているようで「プロ野球の宝物が一つなんというか、次の世界に飛び立ったということですよ」と思いを明かした。

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