阪神・藤川が清原氏に感謝「あなたがいなければ僕は存在しない」エピソードも明かす

セレモニーであいさつする阪神・藤川=甲子園(撮影・飯室逸平)
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 「阪神0-4巨人」(10日、甲子園球場)

 今季限りで現役を引退する阪神・藤川球児投手(40)が九回、現役最後のマウンドに上がり、12球のオール直球勝負で三者凡退に抑えた。最後の姿を見ようと詰め掛けた2万1392の観客から大歓声がわき起こり、涙を流すファンの姿もあった。

 最速は149キロ。原監督がベンチスタートで温存していた坂本、中島を連続三振。重信も直球で押し込み、二飛に仕留めた。最後まで代名詞の直球にこだわり、現役最後の登板を終えた。

 引退セレモニーでは数々の球界OBがVTRでメッセージ。その中には清原和博氏の姿もあった。

 甲子園がどよめくなか清原氏は05年、変化球で三振に倒れて「チ●ポコついてんのか」と吐き捨てた一件を振り返り、「物議を醸したあの事件。藤川投手は何も悪くありません。サインを出したのは矢野監督です。藤川投手ごめんなさい」と笑いを誘った。そして、「バットがボールの上を通過する、こういうことが初めてでいした。本当に完敗です。これからはゆっくりと肩、肘、心も休めて新たな人生に向かって下さい」とうなずいた。

 これに答えるように、藤川は引退あいさつで清原氏へメッセージを送った。「清原和博さんへ、あなたがいなければ今の僕は存在しません。僕をここまで成長させてくれたのは、清原さんとの対戦、そして存在です」と感謝。続けて「何年か前になりますが、僕も清原さん自身も苦しい時にお守りを届けてくれました。体を大事にしろよ。すごく力になりました。キヨさんはとても優しい方です。必ず御礼を伝えに行きますので、今後ともよろしくお願いします」と、エピソードも披露した。

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