元気ない巨人打線、藤田平氏は「日本シリーズまでに本来の形に」若手の成長も注目

 9回、空振り三振に倒れた丸(右)の前で厳しい表情を浮かべる原監督=東京ドーム(撮影・西岡正)
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 「巨人1-2阪神」(24日、東京ドーム)

 巨人は競り負け、連勝は2でストップした。先発・菅野は、右手人さし指の付け根付近がつる症状も出て、7回2失点で今季2敗目。自身13連勝の後、連敗となった。打線は、相手先発・高橋ら4投手の継投の前に1点しか奪えず。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は、優勝を間近にする巨人・菅野や打線の状態と、今季阪神戦を踏まえて両チームの“差”を指摘した。

   ◇  ◇

 巨人先発の菅野は中10日を空けての登板だった。日本シリーズを見据えてのものだろう。この日の投球は本調子と言えるものではなかったし加えてアクシデント(右手人さし指の付け根付近がつる症状)もあったが、それでも7回2失点に抑えるあたりは、さすがといえる。

 一方、現在の巨人打線はシーズン前半戦の印象と違う。前カードのヤクルト戦から若干元気のない印象だ。今カードの阪神戦は、この日までの2試合で、岡本や坂本から本来の長打力が出ていない。ただ、若手で勝ってる試合もあり、マジックが減って実際に優勝が決まれば、日本シリーズまでに本来の形に戻ってくるだろう。

 今季のタイガースとの差を挙げれば、まず巨人は守備がいい。吉川尚や松原といった若手の成長も大きいだろう。

 また攻撃面では、塁には出るが、本塁に返って来られないケースが目立った阪神。それに対し、巨人は例えば打席が若手でも“何とかしてやろう”という食らいつこうとする姿勢を強く感じられた場面が多かった。相手のスキを見つけては、徹底して、集中して突いてくる“力の差”に違いがあったといえる。(デイリースポーツ評論家)

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