高知中央、土佐塾を撃破 2年連続2回目四国切符つかんだ!!

 八回、右前に決勝打を放つ高知中央・山下
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「秋季高校野球高知大会・3位決定戦、高知中央8-5土佐塾」(11日、春野運動公園野球場)

 3位決定戦が行われ、高知中央が土佐塾を接戦の末に破り、2年連続2回目の四国大会進出を決めた。

 終盤までもつれる接戦にけりをつけたのは1年生の力だった。

 5-5の同点で迎えた八回、先頭の井上陽翔投手(1年)が右越え三塁打で絶好のチャンスを演出。打席に入った山下真輝内野手(1年)は、六回に犯した適時失策を思い出していた。「自分のエラーで取られていたので、絶対取り返したかった」。強い思いを乗せた打球は右前で弾み、チームに待望の勝ち越し点をもたらした。さらに1死一、二塁とし4番・八山滉人内野手(1年)がこの日4安打目となる左越えの2点適時二塁打で試合を決定づけた。

 一日で自分たちの意識を変えた。10日の準決勝では明徳義塾に7回コールド負け。重兼知之監督(46)が「何もできなかった試合」と振り返る完敗だった。試合後は学校に戻ると、監督の「明徳を見習おう。相手に学ぼう」という号令の下、バットを短く持って逆方向へライナーを打つ練習を繰り返した。八山も全打席でグリップを余らせ、敗戦の悔しさを勝利につなげた。

 投げては先発・吉岡稔貴投手(2年)の後を継ぎ、七回から登板した井上が3回0封の好投。重兼監督も「しっかり最後まで投げてくれたのは大きい」と、勝因の一つに挙げた。

 高知最後の出場枠を勝ち取った。敗戦で得た教訓と、大一番を制した自信を手に、次の舞台へ挑む。山下は「自分たちは3位校でシードはない。一つ一つ積み重ねていきたい」と、“下克上”を誓った。

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