ヤクルト 五十嵐の引退報道「ロケットボーイズ」石井コーチの思い「弟みたいな存在」

 今季限りの現役引退報道がされている、ヤクルトの五十嵐亮太投手(41)について、かつて「ロケットボーイズ」の愛称で親しまれた石井弘寿投手コーチ(43)がコメントを寄せた。

 数日前に連絡をもらったことを明かし、「寂しい思いが第一だけど、本当にお疲れ様でした」と伝えたという。左右の鉄壁中継ぎとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた二人の絆は固かった。

 石井投手コーチは思い出に残る試合は一つではないといい、「ライバルでありながらも、意見を交換し合える仲」と友を思いやる。「五十嵐がいたから自分も成長できた。弟みたいな存在です」と話した。

 石井投手コーチと五十嵐は、2000年代前半、150キロ超の剛腕コンビとして「ロケットボーイズ」と呼ばれていた名コンビだった。五十嵐は今年2月に急逝したヤクルト・野村克也監督時代の最後の選手で、日米通算905試合がすべて救援登板だ。

 19年に五十嵐がヤクルトに復帰した際には、かつての盟友を石井もコーチとして支えた。二人三脚で試行錯誤した投球フォーム。五十嵐は「今は石井コーチが納得した顔をするボールを投げたいと思ってやっている」と話していた。最強コンビは2020年。選手とコーチと立場を変えて、最終フィナーレを迎える。

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