楽天・岸が3勝目 CSへ光…ロッテと5・5差「あきらめずに」

 「日本ハム1-4楽天」(8日、札幌ドーム)

 絶対に負けられない一戦。思いを託された楽天のベテラン・岸が粘りの投球を展開した。初回は先頭の西川をチェンジアップで、2死後には近藤を直球で空振り三振に斬る立ち上がり。「やはり今日負けたらダメだなという思いだった」という右腕の気持ちが表れていた。

 4点の援護をもらった直後の四回は甘く入ったチェンジアップを捉えられ連打で1点を失い、なお無死二塁。だが「2、3点取られたら(援護の)意味がなくなる」と後続をしっかり抑え、今季自身最長の6回2/3を1失点で3勝目を手にした。

 これで楽天移籍後の札幌ドームでは4勝0敗、防御率1・11と相性の良さは健在。何より、この試合まで則本昂、涌井を投入して1敗1分け。先発3本柱の最後のとりでとして必勝を期した中で、大きな勝利となった。

 三木監督は「今日は絶対に負けられない試合だった」と勝利を喜んだ。CS圏内の2位・ロッテとは5・5差も「まだまだあきらめずに戦っていきたい」と岸。イヌワシ軍団の逆襲はここから始まる。

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