高知中央が4強進出 秋連覇へ吉岡稔貴が力投

 「秋季高校野球高知大会・準々決勝、高知中央7-0高知追手前」(27日、春野運動公園野球場)

 昨年の秋季大会で優勝した高知中央が、先発・吉岡稔貴投手(2年)の8回3安打無失点の好投で、4強入りを決めた。130キロ中盤の直球と鋭く曲がるスライダーで追手前打線をほんろう。三回以降は一本の安打も許さなかった。

 1年生エースの井上陽翔投手との両輪でチームを引っ張る右腕。夏の代替大会でもベンチ入りし、準々決勝の高知戦で四回途中から登板したが、4四球を与えるなど1死も取れずに6失点を喫した。新チームへ移行後、サイドスローから「投げられなくなって」、オーバーハンドに転向。「ストライクが入らなくなった」と悩んだ制球の改善に取り組んだ。

 この日は5四死球を与え、本人は「四球が多かった」と悔やんだが、重兼知之監督は「ストライク先行でボール球を打たせよう、という意図が見えた投球だった」と、成長に目を細めた。

 四国大会出場まであと1勝と迫ったが、狙うは優勝、秋連覇だけだ。

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