県岐阜商・佐々木 大会1号!鍛治舎監督の“一発指令”に呼応 プロ注目の大砲が意地

 「高校野球交流試合、明豊4-2県岐阜商」(11日、甲子園球場)

 高く舞い上がった打球には、この1試合に懸けた思いが乗せられていた。プロ注目の県岐阜商・佐々木泰内野手(3年)が大会第1号を放った。高校最終打席を通算41号という最高の形で締めくくった。

 3点を追う九回先頭、カウント1-2と追い込まれた佐々木はベンチを見た。最前列に立つ鍛治舎監督が指さしたのは左翼スタンド。「ホームランを狙えという合図と認識した」。気持ちを固め、2-2からの直球を思い切り振り抜くと打球は左中間席で弾んだ。

 同校では7月に教諭や生徒の新型コロナウイルス感染が確認され、岐阜県の代替大会の出場を辞退。6月に6本塁打をマークしていた佐々木も約2週間の外出禁止を余儀なくされた。自宅でのティー打撃などで調整した努力が実を結んだ。

 試合には敗れたが、主将でもある佐々木は「自分たちは公式戦がこの1試合しかなかったので、ここで(力を)出せたのは自信になりました」と前を向いた。進路については「これから考えます」と話すにとどめたが、節目の試合が次のステージへの大きな一歩となった。

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