親子3代での甲子園出場が実現 県岐阜商・松野が祖父、父に続く
「高校野球交流試合、明豊4-2県岐阜商」(11日、甲子園球場)
県岐阜商・松野匠馬投手(2年)が親子3代での甲子園を実現させた。二回途中に2番手として登板し、「抑えることができてよかった」と3回1/3を無失点。打撃では三回に中前打を放ち、降板後は遊撃守備にも就いた。
1961年夏に祖父・勝治さん、1992年夏に父・文治さんが同じ県岐阜商で聖地に足を踏み入れていた。中2の終わりごろに固めたのは、祖父や父の母校へ進む意思。家族の前ではっきりと伝えると、「『しっかり頑張ってくれ』と言われました」と背中を押された。
コロナ禍によって今春センバツや今夏の選手権自体はなくなったが、下級生ながら1試合限りの交流試合で出番をつかんだ。「景色がいいなと投げ終わった後、特に感じました」としみじみ。最速142キロを誇る右腕は新チーム以降、柱となって再び大舞台へ戻ってくることを誓った。