中日・根尾 プロ初安打!2年目通算17打席目「全員に感謝」

 「広島1-8中日」(11日、マツダスタジアム)

 17打席目で放ったプロ初安打だった。2年目、中日・根尾が九回無死一塁からDJ・ジョンソンの初球低めのチェンジアップを捉え、右前にはじき返した。「ドラゴンズに入ってからたくさんの人にお世話になった。全員に感謝したい」と喜んだ。

 5試合ぶりのスタメン出場。大島の代役として、1軍では初となる中堅の守備はそつなくこなした。ただ、欲しいのはバットからの快音。ファンが、そして根尾自身が待ち望んでいる瞬間はなかなか訪れなかった。

 広島先発・野村は2軍で通算6打数4安打と相性は抜群のはずだった。ただ1軍のプレッシャーなのか…。第1打席は徹底した変化球攻めにタイミングが合わず空振り三振。2死二塁の好機で迎えた三回の第2打席も変化球に苦しみ、二ゴロ。五回はケムナの前に二ゴロ、七回は島内の速球に見逃し三振。直球に振り遅れ、変化球に崩される打席が目立っていたが、最後の打席で変化球を捉えた。

 大阪桐蔭では投打に活躍し、甲子園春夏連覇に貢献した。プロ1年目は低めの変化球に苦戦していたが、今季は7月29日のウエスタン・オリックス戦で2本塁打を放つなど徐々に対応してきた。

 記念のボールは「両親に渡すつもり。ホテルに帰ったら、まずは両親に電話をしたい」と根尾。プロとしての第一歩を踏み出した。

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