仁川学院・槙原 急性骨髄性白血病、闘病生活乗り越え「みんなと試合ができて幸せ」

 「高校野球兵庫大会・2回戦、武庫之荘総合9-2仁川学院」(1日、ベイコム野球場)

 最高の仲間とともに戦ったこの夏を、一生忘れない-。「退院してからずっとこの日のために練習してきた。みんなと試合ができて幸せでした」。4番・遊撃でフル出場した槙原葵人内野手(2年)は、すがすがしい表情で余韻をかみ締めた。

 昨年9月9日、けん怠感を訴え病院を受診すると“急性骨髄性白血病”と診断された。「もう無理かな…」。そんな考えが一瞬頭をよぎったが、約半年のつらい闘病生活を乗り越えられたのは、家族や仲間の支えと、野球への熱い思いだった。

 闘病中は見たことないくらいまでに足がやせ細り、ショックを受けたこともあった。それでも「野球があったから『夏の大会は出てやろう』という気持ちになれた」とひたすら前だけを向き続けた。

 そんな槙原にオリックス・吉田正や広島・小園から応援メッセージが送られてきたという。たくさんの「頑張れ」が折れそうな心を支えてくれた。3打数1安打1盗塁と攻守でグラウンドを駆け回り「今までやってきてよかったです」-。闘病の影響で2年生のまま迎えた最後の夏。入学後から一緒に汗を流してきた仲間たちと戦ったラストゲームは、これからも心の中に残り続ける。

 ◆槙原 葵人(まきはら・あおと)2003年3月15日生まれ、17歳。兵庫県川西市出身。177センチ、74キロ。右投げ左打ち、内野手。陽明小3年から「けやき坂グリーンファイターズ」で野球を始め、緑台中時代は「三田ヤング」でプレー。仁川学院では1年秋からベンチ入りし、2年秋から副主将で4番を務める。

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