プロ注目左腕の学法福島・辻垣、8回11K完投負けも幼なじみバッテリーで涙なし

 「高校野球福島大会・2回戦、光南2-0学法福島」(18日、福島県営あづま球場)

 プロ注目左腕の学法福島・辻垣高良投手(3年)は自己最速を5キロ更新する143キロを計測するなど毎回の11奪三振を奪いながら、8回2失点完投負けを喫した。昨秋の福島王者として臨んだ最後の夏は、初戦敗退。悔しい結果に涙なく終えられたのは、保育園からの幼なじみ・梅田誉希(ほまれ)捕手(3年)の存在があったからだ。

 三回に3四球で2死満塁とされると、しぶとく一、二塁間を破られて2点を失った。打たれたのは、試合前から変化球主体と決めていたプラン通りのチェンジアップ。先制点を許した辻垣は顔をゆがめたが、梅田に救われた。

 「変化球ではなくてストレートでいったら逆にテンポよくなったので、それは話し合いで修正できた部分。梅田が声を掛けてくれたので、立ち直れたっていうのは大きかったです」。気心知れた相棒のおかげで四回以降はスコアボードにゼロを並べ続けた。

 示し合わせたわけではないが、そろって地元の神戸市から学法福島に進学した。練習でも周囲を引っ張っていく辻垣とは対照的に、そっとカバーしてくれる梅田。ずっと支えてくれたからこそ試合後は泣きそうな女房役のもとへすぐさま掛けより、「泣くなよ」とねぎらった。

 「最後の試合だと思うんですよね、二人で出られるのは。泣いて終わるというよりは、あのとき楽しかったなぐらいの方がいいと思うので」。コロナ禍の中で実現した最後の舞台。ともに最高の思い出として胸に刻んだ。

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