巨人・原監督 沢村を公開説教 リリーフ陣崩れて痛恨の逆転負け

 「巨人3-5DeNA」(1日、東京ドーム)

 巨人は、盤石を誇っていたリリーフ陣が崩れて痛恨の逆転負けを喫した。原監督は険しい表情を浮かべ「もう、なんとかねえ。フォアボールというのはなかなか計算できないよね。計算していたら、出せない」。八回の四球絡みの失点にぶ然と言い放った。

 1点差に迫られたこの回。満を持して投入した沢村が制球難を露呈した。先頭の代打・乙坂に四球を与え、不穏な空気が漂う。続く柴田を155キロの直球で空振り三振を奪うも、代打・楠本にも四球を与えて1死一、二塁。指揮官はたまらずベンチを飛び出し、高木に交代を告げた。左腕は2死満塁からオースティンに走者一掃の逆転適時三塁打を浴びると、一塁ベンチは静まり返った。

 原監督は沢村への怒りが収まらず、試合中に呼びつけ、ベンチで説教した。「チームが困っている時に沢村が(しっかり)ねえ。もうリーダーなんですから、何とかしてもらいたい」。10年目の32歳。リリーフ陣のまとめ役として期待するだけに、結果で投手陣を引っ張ることを求めた。

 七回には中川が6試合目で初失点。制球に苦しむビエイラは2軍で調整中と勝利の方程式に暗雲が立ちこめる。首位固めへはリリーフ陣の奮起と整備が必要不可欠だ。

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