プロ野球界に平ツバ派増えてます メジャー発祥、その理由とは…
最近、帽子のツバを真っすぐに平たくしたままかぶっている選手がプロ野球界でも増えてきた。もともとツバを真っすぐにしたかぶり方はメジャーリーグが発祥地。その理由とは何なのか?デイリースポーツが独自で調査した結果、選手たちの譲れないこだわりが垣間見えた。
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「平ツバ派VS曲げツバ派」-。米野球専門サイト「ベースボール・ジャーナル」が選手のファッションに関する特集記事を掲載したのは14年4月のことだ。
「平ツバ派」を新興勢力として位置づけ、「オールドファンの間では不人気のようだ」と批評。代表格として通算327セーブ、13年WBC優勝国・ドミニカ共和国の抑えも務めたロドニーや、ヤンキースなどで通算251勝を挙げたサバシアらの名を挙げた。
野球発祥の国・米国で初めてユニホームを使用したのは1849年、「野球の父」A・カートライトが創設したニューヨーク・ニッカボッカーズと言われている。当時の選手たちは麦わら帽でプレー。今の形状になったのは1860年以降だ。
メジャーにおける「平ツバ派」の台頭は2000年以降か。選手の間でも人気の高いヒップホップ。ラッパーの平ツバは、ギャングが店から強奪した帽子を値札やシールをつけたまま、これ見よがしにかぶる姿に影響されたとか。「平ツバ」は「豪胆」の証しというわけだ。
話は少し脱線するが、歴代7位の通算630本塁打の記録をもち、16年に殿堂入りしているグリフィーJr.は試合以外で帽子を前後反対にかぶることで知られている。
そのグリフィーに憧れたイチローは球宴の打撃練習で“グリフィーかぶり”を披露。そのイチローを尊敬するエンゼルス・大谷はSNSに投稿した練習動画で帽子を後ろかぶりにしていた。
ファッションは時代とともに移り行き、そして受け継がれる。野球界も決して例外ではない。