プロ野球 7・10から有観客開催!最大5000人か収容人数の50%を目安

 プロ野球は22日、臨時の12球団代表者会議を開き、7月10日から観客を入れて公式戦を挙行する方針を決めた。政府指針では段階的に観客を入れることが容認されており、同日からは最大5000人か収容人員の50%が目安となっている。斉藤惇コミッショナー(80)は内閣府から方針への了解を得ていることを明かし「よほどのことがない限りやっていこう、準備していこうということ」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で、約3カ月遅れでの開幕から4日。今度はファンを入れた形での試合開催が現実となる。「7月10日から観客を入れて進めていきたい」と斉藤コミッショナー。声援が戻るのは、無観客開幕から19試合目。「よほどのことがない限りやっていこう、準備していこうということ」と力を込めた。

 7月10日はセ・パ6試合が予定されている。阪神は本拠地・甲子園でのDeNA戦。入場の上限が設けられるとはいえ、虎党の前でのプレーは何よりの刺激となるに違いない。政府指針では、8月1日からは5000人の上限が外され収容の50%に引き上げられる。球場にも日常が少しずつ戻ってくる。

 無観客からの切り替えは、感染予防策の幅が広がることを意味する。球場内におけるアルコールを含む飲食の販売方法や、最寄りの駅の混雑緩和や駅から球場までの動線など、公共交通機関や自治体と協力しての対策、観客に感染者が出た場合の追跡方法…。挙げられる課題は多い。これから2週間強をかけ、より安全な開催方法を練り上げていく。

 また、ファンの自覚ある行動も求められる。新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チーム座長を務める東北医科薬科大の賀来満夫特任教授は「お互いにうつさないよう、うつらないように。新たな応援スタイルを作ることが、選手を応援することにもなる。ともに戦っていく、みんなで協力できるようにお伝えできれば」。穏やかな口調で、ファンに呼びかけた。

 最初は応援歌を歌うことも、旗を振ることも、近くのファンとハイタッチで喜びを表現することも制限される。それでも、自身を守る行動が選手を守ることにつながる。コロナ禍での新たな応援様式の下で行われるプロ野球。超満員の風景が戻るその日まで、一歩ずつ前進していく。

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