ヤクルト高津監督 無念逆転負け…両軍35安打の乱打戦「リリーフ勝負でやられた」

 「ヤクルト7-9中日」(19日、神宮球場)

 あと一歩が届かなかった。高津ヤクルトの船出は逆転を許す黒星発進。延長での総力戦も、両軍35安打の乱打戦もあとひと押しが足らない。指揮官は無念そうに言葉を紡いだ。「リリーフ勝負になってやられてしまった」。4時間49分の死闘に、最後は力尽きた。

 ぬかるんだマウンドだった。強く、冷たい雨が無情にも降り注ぐ。何度も土が入れられながらも試合は続行。18安打の強力中日打線を相手に食い下がったが、七回に梅野がつかまった。ベンチでは勝利投手の権利が消えた石川が梅野に歩み寄り、優しく肩をたたいた。うつむいている時間はない。高津監督も自らに言い聞かせるように、言葉に思いを込めた。

 「僕が決断できるどうかが、影響を与えてしまう。僕もしっかり攻めていきたい、そういう采配をしたい」

 最後は満塁のサヨナラ機で、球団史上最年少で4番に抜てきされた村上が三振に倒れた。開幕から総力戦となり、1点を争い、敗れた。高津新体制の船出に、6月の冷たい風が吹き込んだ。

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