清原氏 依存症、鬱病にも苦しんだ4年間「怖い」と語っていた執行猶予満了

清原和博氏
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 元プロ野球選手で16年に覚せい剤取締法違反で有罪となった清原和博氏が15日、執行猶予が満了となったことを報告した。

 清原氏は報道各社にコメントを発表し、「薬物との戦いに終わりはありません」などの思いを記した。そして、直筆で「不安、絶望、わずかな希望。これが今の僕の全てです」とつづった。

 衝撃のニュースから4年。清原氏は現在の心境について「逮捕されてから、この4年間で私自身がどのように変われたのか、実感や自信を持てずにいるというのが正直なところです」と打ち明けた。

 逮捕後、かつての栄光は一瞬にしてかすんだ。4年間は依存症の治療に励む日々を過ごしながら、副作用による鬱病にも苦しんだ。アルコールに逃げることもあり、泥酔騒ぎを起こしたとして週刊誌にも報道された。

 3月に行われた依存症の啓発イベントでは、「自分が思い描いているものと、世間の皆さまが受け入れてもらえることが合わなかったらどうしようかなと。執行猶予が明けるのが怖いです」と本音も漏らした。

 それでも、2人の息子や佐々木主浩氏ら野球関係者、同じく依存症で苦しむ自助グループメンバーの支えを受け、この日を迎えた。清原氏は「自分の行為を悔いる日々の中で、これまで私がいかに多くの人の力によって生かされていたのかという事実に気づきました」と、言葉に実感を込めた。

 昨年は野球界の仕事を徐々にこなし始め、トライアウトの現場監督、野球教室で少年少女を指導するなど、社会復帰を果たした。「薬物との戦いに終わりはありませんが、私はこれからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、とくに私自身の原点でもあります高校野球に捧げたいと考えております」。その言葉を野球ファンをはじめ、多くの人々が信じている。

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