ヤクルト・ドラ1奥川「残念な気持ちでいっぱい」球児たち思いやる

 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜=が20日、夏の甲子園大会中止を受け、球団広報を通して無念の思いを言葉にした。「中止になってしまい、本当に残念な気持ちでいっぱいです」。後輩たちを気遣い、球児たちを思いやった。

 聖地は目標であり、かけがえのない場所だった。奥川は2年春から4季連続で出場。昨夏は準優勝投手として、大きく成長した場所でもある。だからこそ「3年生の気持ちを考えると、夏の甲子園大会は開催してほしかったというのが率直な気持ちです」と偽らざる思いを言葉に込めた。

 ただ追いかけてきた夢には、続きがある。球児たちが味わった悔しさややりきれなさ…この経験を未来への糧へ。「今までの努力は無駄にならない。頑張ってほしいです」。届かなかった願いを乗り越えて-。奥川は無念さを押し殺し、静かにエールを送った。

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