北別府学氏 小学生時代を知る巨人・田口にエール カープジュニアで監督と選手

 広島のエースとして通算213勝を挙げたデイリースポーツ・ウェブ評論家の北別府学氏が、広島出身の巨人・田口麗斗投手にエールを送った。田口は北別府氏がNPB12球団ジュニアトーナメント・広島東洋カープジュニアの監督を務めた1年目のメンバーだ。

  ◇   ◇

 田口との出会いは、私がカープジュニア監督に就任した初年度の2007年でした。40人近くいた候補選手を18人に絞るセレクションで田口を投手に起用しました。当時、他県に比べて広島のジュニアは身体がずば抜けて大きいという子はいませんでした。田口もそんな感じでしたが、コントロールがとても良く、この子は何か持っていると感じ何度か投げさせました。少年野球ではストライクが入らないことには試合になりません。コントロールがよく打たせてとってくれる投手としてメンバーに入れました。

 背番号18を付けてもらい、開幕戦のジャイアンツジュニアとの一戦に先発で起用しました。試合は惜しくも0-1で敗れましたが、私の期待通り安定した投球を披露してくれました。小学生時代の印象は野球少年らしく良く日焼けしてはいるがあまり目立つことのない大人しい子。左投げでセンスがあり、何かやってくれるなという雰囲気は持っていました。

 カープジュニアを卒業したあと田口の名前を耳にしたのは4年後でした。知人から「あの時の子が1年生で広島新庄のベンチに入っているよ」と教えてもらい、広島新庄の試合を見るようになりました。高校3年の夏、2試合連続延長となった広島大会の決勝戦は印象的でした。瀬戸内の山岡泰輔(現オリックス)と延長15回、0-0の引き分け。再試合も延長戦となりました。田口は負けましたが、すごい投手になったと思いました。ただ、体は170センチそこそこ。その時はまだ、プロへ行くという予感はありませんでした。

 それが2013年のドラフトで巨人が3位指名。果たしてプロで通用するのかなと思っていましたが、スカウトの目に狂いはありませんでした。2年目にプロ初勝利を挙げ3年目から2年連続2桁勝利を挙げました。カープ打線もあのスライダーに手こずっていました。

 その様に素晴らしい実績を残しながら、一昨年は結果を出せず、昨年はリリーフ投手となりました。身体を絞り切れていないため球のキレが悪く、ストライク先行の投球ができていなかったようです。実績を残せたが為に油断も出てきていたのかもしれません。

 今年は先発転向を申し出て開幕ローテーション当確のところまで来ているようです。気持ちを入れ替えてやってきたことでローテーションを取り戻せたと思います。身長は高くなくとも尻回り、太ももも太くなり、投手として理想的な体格になってきています。高校時代から2試合連続で延長戦を投げ切った体力もあります。力がなければ2年目から巨人のローテーションに入ることもできません。高校時代に投げ合った山岡が活躍していることも刺激になっていると思います。私は少し油断もあったかなと思っていますが先発投手としてまだまだやっていける、活躍できると思っています。

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