センバツ無観客開催準備 明石商「与えられた状況で全力を」5日に練習再開へ

 日本高野連の臨時理事会で、今年のセンバツは現状、無観客での開催を目指していくとなった。これを受け、各出場校は大会に向けての準備、新型コロナウイルス対策にのっとった練習方法などに着手する一方、最終決定は11日となったが、出場可能性が残されたことについては歓迎する声が多く出た。

 日本高野連の発表を受け、現在休校に伴い野球部の活動を休止している明石商・狭間善徳監督(55)が同校で会見。「現時点では無観客での開催準備をするという連絡がありました。私たちはそれに向けて準備したいと思います」とコメントした。

 また「新型コロナウイルスの対策として、検温やこまめな手洗い、アルコール消毒、うがい等を徹底する」とし、5日午後1時から再開予定の練習についても「ラッシュ時間の朝の7時30分~9時と、夕方の17時以降は電車等に乗せない時間帯で練習したい」と選手の感染対策も徹底して行う考えを明かした。

 明石商は、今秋ドラフト候補でもある最速151キロ右腕・中森俊介投手と、昨春のセンバツで「先頭打者&サヨナラ本塁打」を放った来田涼斗外野手(ともに2年)を擁する県内屈指の強豪。2人はセンバツの開催が決まれば、4季連続の甲子園となるが、いまは開催決定を願い練習するだけだ。

 「いま与えられた状況の中で、チームが一つとなって練習に、そして大会に向けて全力を尽くしていきたいと思います」と会見を締めくくった狭間監督。開催を見据え、昨年春夏4強の明石商が再始動する。

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