DeNA山崎左手に打球直撃…緊急降板もラミ監督軽症強調「そこまで重症には…」
「練習試合、DeNA8-2ロッテ」(19日、アトムホームスタジアム宜野湾)
戦慄(せんりつ)のシーンにスタンドから悲鳴が上がり、そして静まりかえった。九回表、DeNA・山崎康晃投手(27)がロッテ戦で今季対外試合初登板。1死から福田光の痛烈なピッチャー返しに反応。だがボールは差し出した左前腕部を直撃した。
すぐさまボールを拾ってアウトにしたが、その表情には苦悶(くもん)の色がにじむ。内野陣とトレーナーがすぐさまマウンドにかけ寄る。歩いてベンチに下がると、そのまま交代が告げられた。球場では左手首から前腕部にかけてアイシングを施し「きょうはすいません」とだけ話し、宿舎に引き揚げた。
球場内にまん延した不安を一掃したのがラミレス監督の言葉だった。試合後、「ホテルに帰って、トレーナーがチェックして治療していると思いますけど、そんなに大ごとにはならなさそう」と説明した。
昨季まで2年連続セーブ王。そして昨年のプレミア12では5試合に登板し3セーブ、防御率0・00。不動の守護神は、DeNAはもちろん侍ジャパンにも欠かせぬ存在だ。
実際に患部をチェックした指揮官は「ちょっと赤くなっていた」と証言。それでも「ただ、そこまで重症にはならないと思います」と強調した。