日本高野連が若手指導者育成のために２２日から尼崎市内で開催していた「甲子園塾」が２４日に最終日を迎え、星稜名誉監督の山下智茂塾長（７４）が２７人の受講者に熱いエールを送った。

　「指導というのは情熱と愛じゃないかと思います。生徒の心に大きな火をつけてやることが大事。高校野球を引っ張れる先生になってください」

　この日は受講者がノッカーを務め、生徒への指導を実践。元朝日放送（ＡＢＣ）アナウンサーの西宮今津・清水次郎部長は「山下先生から『もう一度、ＡＢＣに戻れ（笑）』とありがたい言葉を頂戴しましたが、今のノックではまだ無理だというありがたい言葉と受け取りました。こんな楽しい思いをさせてもらい、アナウンサーには戻れません」と話し、今後の指導に生かしていく決意を示した。