日本高野連が若手指導者育成のために開催する「甲子園塾」の実技指導が２３日、兵庫県尼崎市内で行われた。星稜名誉監督の山下智茂塾長（７４）が「マシンガンノック」とも称される有名な高速ノックを披露するなど、熱のこもった指導を繰り広げた。

　「言葉には『ウソ』はあるけど、ノックに『ウソ』はない。ノックを通して会話をするんです」

　集まった各都道府県の指導者らを前に、星稜での監督時代にはヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏にも行った高速のノックを実演。ただ受けさせるだけではなく、ノックを通して情熱も伝えることの重要性を指導者らに伝えた。「追い込むことが大事だけど、褒めるところはしっかり褒めてやらないと」。２４日の最終日も後進の育成に励む。