盈進、初戦敗退…センバツ絶望 エース渡瀬212球の熱投実らず
「秋季高校野球中国大会・1回戦、矢上6-3盈進」(26日、コカ・コーラボトラーズジャパンパーク野球場)
1回戦4試合が行われ、盈進(広島3位)は延長十三回、3-6で矢上(島根1位)に敗れた。来春センバツの出場校を決める参考資料となる大会で、広島勢は3校出場しているが、尾道商と盈進は敗退。27日に県大会優勝の広島新庄が八頭(鳥取3位)との1回戦に臨む。
タイブレークに突入した延長十三回。力投してきたエース渡瀬藍司投手(2年)の制球が乱れる。無死一、二塁から先頭打者に四球を与えてピンチを広げ、右越え二塁打と犠飛で3点を失った。
「走者を意識しずぎて打者に集中できなかった。気持ちの弱さが出てしまった」。初めての経験となったタイブレークにうまく対応できなかった。212球の熱投も実らず、初戦敗退。センバツ出場の夢は断たれた。
県大会でも土壇場で粘りを発揮してきた盈進。この試合も1点を追う延長十回、2死三塁で城本康貴内野手(1年)が同点二塁打を放った。佐藤康彦監督は「選手はよく頑張った。何度もチャンスを作りながら勝てなかったのは監督の責任」と話した。渡瀬は「どんな状況でも自分の気持ちを強く持って、仲間を信じて投げられるようにしたい」と来夏への課題を口にした。