沢村賞19年ぶり該当者なし 堀内委員長「レベル落としたくない」

 プロ野球創成期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が21日、東京都内で開かれ、今年は該当者なしとすることを決めた。該当者なしは、2000年以来19年ぶり5度目。

 ともに15勝を挙げた巨人・山口、日本ハム・有原が有力候補に挙がったものの、選出には至らず。堀内委員長は「よく頑張ってくれたと思うが、どうしても足りない。これ以上、沢村賞のレベルを落としたくない」と、選考過程を説明した。

 先発完投型の本格派投手が選考対象だが、完投数は有原が1、山口はゼロ。分業制や球数管理など野球の変化は進む。堀内委員長は「時代とともに(基準も)変わっていかないといけないかな」としつつ「大幅に変えてしまうのはどうか」と、こだわりも示した。

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