巨人・原監督、ゲレーロの逆転弾に「まさに起死回生」 マジックは5に「またまた」
「巨人6-5阪神」(15日、東京ドーム)
巨人は終盤の逆転勝ちで、マジックを1つ減らして「5」とした。同時にCS進出も決めた。
ヒーローは不振にあえいでいた助っ人の一打だった。敗色が漂い始めた1点を追う八回。2死1塁で打席に入ったゲレーロが、阪神・ジョンソンの151キロのストレートをフルスイングすると、左中間スタンドへ突き刺さった。ゲレーロはベンチに向かって何度も拳を振り上げてアピールするなど興奮した様子。ベースを1周し終えると、こみ上げるものがあったのか、右手で思わず目頭を押さえた。
原監督は「チャンスでは全くヒットがでていなかった。本人もかなり落ち込んでいたところで、まさに起死回生だったんじゃないでしょうか」と劇的な一打を喜んだ。
この日も六回、1死満塁の同点機でボール球を振って三振するなど、本塁打が出る前まで実に22打席ノーヒットだった。「チャンスでは全くヒットがでていなかった」と不振ぶりを話す原監督だったが、この日もスタメンに起用。「信頼というものを持ち続けたということですかね」と助っ人の奮起に目を細めた。
マジック対象のDeNAがナイターのため、この時点で1つ減って、マジックは「5」に。「6」の時点では「まだまだ」と語っていた指揮官はこの日、「またまた」と濁点を取って、一歩前進を喜んでいた。