巨人・岡本が連発!マジック再点灯9 勝負の3連戦第1R逆転劇でもぎ取ったぁ

 「DeNA2-4巨人」(10日、横浜スタジアム)

 5年ぶりの優勝へあと一息だ。2位DeNAとの大一番を決めたのは、若き4番、巨人・岡本の2連発。優勝マジックが9で再点灯し、「減らしていけるように頑張ります。僕は初体験なのであまり気にせず1試合1試合を頑張りたい」とはにかんだ。

 願いは通じた。1点を追う六回2死。ネクストバッターサークルの岡本は、「回って来い、回ってこいと思っていた」。祈りは通じ丸が四球で出塁。打席に立つと狙い球を絞らず、あえてフレッシュな意識を持った。今永の初球チェンジアップを「反応で打った」と左中間席上段へ豪快にかっ飛ばした。

 天敵から会心の一撃だった。試合前まで今季10打数1安打に抑え込まれていた。打線も五回まで1安打と攻めあぐねたが、主砲の一発で打開。劣勢ムードを一変させると八回には、2番手エスコバーから左中間席へ2打席連続となる28号ソロで試合を決めた。

 9月に入って24打数3安打と不振にあえいだが、常に考えていたのは「自分のことよりチームの勝利」。チームへの献身する姿勢が、大一番で発揮できた。1試合2発は今季3度目。シーズンも15試合を残して、2年連続の30本塁打まで残り2本と射程に捉えた。

 主砲の2発で2位DeNAとの接戦を制し、ゲーム差を5に広げた。最短優勝は15日。原監督は「悪いニュースではありませんが、あしたのゲームからもフラットな状態でこちらのペースで戦いたい」。一戦必勝の思いでマジックを減らしていく覚悟だ。

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