オリックス・山本 プロ初完封!自己最多11K 毎日3時間の強化体操で成果実る
「西武0-4オリックス」(28日、メットライフドーム)
最後は森を外角スライダーで見逃し三振。オリックス・山本は若月と笑顔で抱き合った。プロ初完投を初完封、しかも毎回の自己最多11奪三振の快投で強力西武打線を完璧に封じ込めた。
相手が同級生で甲子園優勝投手の今井であろうが、自軍の主砲・吉田正が腰の張りで先発から外れようが、この男には関係ない。
「自分がしっかり抑えれば勝てると思っていた」
初回先頭の秋山をフォークで空振り三振に仕留めると3者連続三振。三回は無死満塁のピンチも源田をMAX155キロで空振り三振、外崎を右邪飛に打ち取り、さらにタッチアップを狙った三走・愛斗を小田が好返球で刺してピンチを脱すると、あとは快投ショー。四回には森を152キロのシュートで空振り三振、六回には山川を147キロのフォークで空振り三振。ドームの外では雷鳴が何度もとどろいたが、背番号43に観客の視線はくぎ付けになった。
前回18日・巨人戦では6回3失点。それでも「めちゃくちゃ楽しかったです。打撃も面白かった」と野球少年の顔で振り返った。その一方で毎日、強化体操を3時間行うなどストイックに取り組んで来た。初完投を振り返り「今までの練習の成果が出たということです。気持ちがいい。楽しかった」と笑った。野球を楽しみどこまでも野球に向き合う二十歳。その成長はとどまるところを知らない。