明大・伊勢 昨秋以来の先発で復調アピール

 4回、仲響生に適時打を浴びマウンドで汗をぬぐう明大・伊勢大夢(右)=撮影・西岡正
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 「全日本大学野球選手権・2回戦、明大9-2福井工大」(12日、神宮球場)

 明大が逆転で準々決勝に進出した。公式戦では昨秋のリーグ戦以来の先発となった今秋ドラフト候補・伊勢大夢投手(4年・九州学院)が6回2失点の好投。今大会初のコールドゲームで初戦を飾った。

 久々にまっさらな神宮のマウンドを踏みしめ、表情に充実感をにじませた。四回に2点の先制を許して「このせいで負けるのかな」とよぎったが、味方が直後から反撃。五回以降も続いた援護に救われた。

 「フォームも安定してきたし、次につなげるように」と六回からは力を加えた。この回の2人目に対し、147キロマーク。乗ってきたところで点差が広がったこともあり、お役御免。「思い出した感じはある。大丈夫です」と手応えを得た。

 七回コールドの快勝で延長タイブレーク末に初戦敗退した、16年の苦い記憶を払しょくした。エースの森下暢仁投手(4年・大分商)に加え、伊勢も復調気配。1981年以来となる38年ぶりの大学日本一へ、好スタートを切った。

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