ソフトバンク和田、581日ぶりの1軍登板で5回2失点「ホッとした」
「交流戦、ソフトバンク5-2中日」(5日、ヤフオクドーム)
左肩痛から復帰して、一昨年の日本シリーズ以来581日ぶりの一軍登板となったソフトバンクの和田毅投手は5回2失点。同点で降板して白星はつかなかったが、チームが勝利を収めて「ホッとした」と笑みを浮かべた。
登板前は「久しぶりだからといって特別感は出したくない」と話していたが、いざマウンドに立つと「やはり力んだ」と苦笑い。初回は最速144キロの直球で相手に押し勝ち三者凡退に抑えたが、二回は先制点を許して中盤以降は球威も落ちた。
ただ、ベテランらしさも発揮。自身の状態を見極めて二回まではプレートの一塁側に立っていたが、三回以降は三塁側に変えた。「良くなったと思う。ツーシームも有効だった」。
奪三振は1つだけだった。「その1個もチェンジアップ。以前のように真っ直ぐでどんどん空振りを奪う投球ではない」。過去は過去として割り切る。「自分も変化をしていかないと」。
38歳はチーム最年長だ。初回の勢いある投球を見れば、老け込んだ印象などまるでないが、新しいスタイルも求めつつ再び先発陣の柱としての地位を築き上げるつもりだ。