全パ辻監督、近本が気になる“セ界盗塁王”虎のリードオフマン要警戒

 プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は23日、都内で「マイナビオールスターゲーム2019」(第1戦7月12日=東京ドーム、第2戦同13日=甲子園球場)の開催要項発表会見を行った。会見にはNPBの斉藤惇コミッショナー(79)や全パを率いる西武・辻発彦監督(60)らが出席。辻監督は注目選手の一人に阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=の名を挙げ、その快足に関心を示した。

 新人ながら盗塁争いを繰り広げる虎のリードオフマンが、全パの指揮官の目に留まった。各部門の個人成績トップ5のボードを見ながらのトークセッション。セの盗塁部門に話が及ぶと、辻監督は「ルーキーの近本君ね。阪神の1番として守備力、足、素晴らしいんじゃないでしょうか」と評価した。

 近本は同僚のドラフト3位・木浪(ホンダ)とともに24日から始まるファン投票にノミネートされた。開幕から中堅レギュラーを張る24歳。注目度の高さを示す形となっている。加えてリーグの違う監督からの高評価。存在感は日に日に高まっている。

 辻監督が率いる西武は4番・山川が中心とする強力打線を前面に押し出している一方で、チーム盗塁数も両リーグトップの「55」を誇る。豪快な野球の中で、機動力も重視する指揮官。自らの現役時代には通算242盗塁をマークしており、塁をかき回す近本の姿に関心がいくのは自然な流れともいえる。

 プレーの姿は敵の監督として見ることになる。「バッティングはしぶといですし、塁に出たら必ず走ってくるでしょう。二盗、三盗といくんじゃないでしょうか」。出場全選手が出そろうのは7月9日。リーグを超えて一目置かれた虎の背番号5。夢舞台への選出、そこからの大暴れを見せられるか。

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