広工大がリーグ戦連敗を「53」でストップ!涙の岡野主将「勝つ難しさを味わった」

 「広島六大学野球、広工大1-0広修大」(19日、広国院大球場)

 2回戦3試合が行われ、広工大が1-0で広修大に勝ち、2016年秋季リーグから1分けを挟んで続いていた連敗を53で止めた。

 今季も開幕から広経大、近大工、広国院大、広島大に相次いで連敗。最後のカードとなった広修大戦も18日の初戦は落としたが、最後に意地を見せた。

 二回2死満塁から谷口壮汰外野手(3年)が右前に適時打を放って先制。この1点を3投手によるリレーで守り切った。今季初先発の阪本龍太郎投手(4年)が7回無失点に抑えると、2番手の池本大輝投手(3年)も八回を無失点。九回のマウンドに上がったエース左腕の高藤太一投手(2年)は2死後、満塁の大ピンチを迎えたが、最後の打者を三邪飛に打ち取り、リーグ記録となる連敗にようやく終止符を打った。

 今季が大学最後のシーズンとなる阪本は「とにかく悔いだけ残さないように投げようと思った。練習でも調子が良かったので、自分の球を信じて投げた」とほっとした表情。前日先発していた高藤は「疲れもあって球が走っていなかったので気持ちで勝負するしかないと思った。最後のピンチは開き追って投げた。逃げずに攻めていく投球ができた」と胸を張った。

 ウイニングボールをキャッチした三塁手の岡野隼己主将(3年)は「うれしいのひと言。最後はいつも以上に大事に取りにいった。自分が入学した時はチームの連敗が始まっていたが、まさかここまで続くとは思わなかった。1勝することの難しさを味わった」と話し、入学後初勝利に涙を流して喜んだ。

 広修大とは1勝1敗となり、25日に行われる第3戦に勝てば勝ち点を1を獲得し、2012年春季リーグ以来となる最下位脱出も果たす。木下真一監督は「選手が自分たちの力でつかんだ勝利。勝つ喜びを知ったことで次の試合もきっと頑張ってくれると思う」と、長いトンネルから抜け出した選手を頼もしそうに見つめた。

 ◆他リーグの主な連敗記録 東京六大学の東大は94連敗(1分け挟む。2010年秋~15年春)、関西学生の京大の60連敗(1分け挟む。09年春~12年春)がある。

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