巨人・原監督が平成のGT戦を語る 思い出は「岡田さんとの男同士の戦い」
巨人の原辰徳監督(60)が18日、次カードの阪神3連戦(甲子園球場)に向けて、熊本空港から大阪伊丹空港へと移動した。
今カードは、平成最後の「伝統の一戦」。これまで現役、監督時代と名勝負を繰り広げてきたが、原監督は平成時代の思い出として2008年の13ゲーム差をひっくり返した大逆転優勝を挙げた。
「ページをめくると、いろいろあるよね。13ゲーム差をひっくり返したのもあったしね」。08年は阪神が前半戦終了時点で2位巨人に9・5ゲーム差をつけていたが、巨人が猛追し、奇跡の大逆転優勝を果たし2連覇を達成した。
「あの時の心境ってね、岡田さんが監督だったでしょ。(ゲーム差が離れ)こっちも最初は挑戦者で、手が届くか分からない状況だったでしょ。結構、岡田さんはやるなあって、調子でてきたみたいな雰囲気になってね」。
前半戦とは打って変わり、後半戦は一転、巨人のペースとなったが「結構ねえ、岡田さんは余裕があったの。『やるなあ、調子が出てきた』みたいな」と、当時の様子を明かした。だが、いよいよ急接近し、0・5差になると緊迫感はマックスに。「だんだん、(ゲーム差が)近づいて最終的には0・5ゲーム差になったんだよね。その時は本当になんというか、男どうしの戦いというか。『よくここまで来たなあ』となって。それでひっくり返したんだよね」とうれしそうに話した。
19日から、名勝負を繰り返してきた甲子園で、平成最後の3連戦に臨む。「身の引き締まる思い」と原監督。伝統の一戦にふさわしいゲームをする覚悟だ。