巨人・丸4三振 かつての本拠で屈辱デビューも「切り替えてまた明日から」

 「広島5-0巨人」(29日、マツダスタジアム)

 かつての本拠地で迎えた新天地の開幕戦は、屈辱の4打席4三振。チームも7年ぶりの開幕戦完封負け。巨人・丸が敗戦の責任を背負った。「結果が出なかったので悔しいですけど、切り替えてまた明日から」。ハキハキした口調で答え、足早にバスへ乗り込んだ。

 広島からFA移籍した背番号8が三振を喫するたび、敵地の割れんばかりの拍手を浴びた。対戦を楽しみにしていた大瀬良の緩急にほんろうされた。第4打席。八回1死一、二塁。カットボール、フォークと変化球で追い込まれ、1ボール2ストライクからの4球目。外角直球に手が出ず見逃し三振。思わず天を仰いだ。「自分のポイントで打てない球が多かった。いいコースにしっかり来ていた」と敵のエースを称えるしかなかった。

 2年連続MVPの看板を引っ提げ、Vの使者として期待する原監督。開幕戦でブレーキ役になってしまったが「全てが糧ですよ。まだ、始まったばかりですから」と明るく話し、奮起を促した。

 丸はこの日の試合前、あいさつ回りに大忙しだった。自身のFA移籍に伴い、人的補償で移籍となった長野とはガッチリと握手を交わし、健闘を誓い合っていたが、悔しい結果となった。

 開幕戦で快音は聞かれなかったが、前を向く。「修正というか、切り替えて、そこはしっかり切り替えて」と自分に言い聞かせるように話した。16年の開幕戦も4打数無安打スタートだったが、そこから主力として3連覇に貢献。屈辱のデビューをバネに今日こそ打つ。

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