「球数制限」センバツ出場校の現状は…組み合わせ抽選を前にキャプテンが意見交換

津田学園・石川の質問に答える東邦・石川
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 15日に行われる第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会を前に、出場32校の主将による「キャプテントーク」が14日、大阪市内で行われた。練習方法など意見交換がされる中、話題は新潟県高野連が今春の新潟大会で導入を目指す球数制限に発展。チームで投手を務める主将が、調整法や登板後のケアなどを披露した。

 32校の中で背番号1をつける主将は、野手として今秋ドラフト候補の東邦(愛知)・石川昂弥投手(2年)ら4人だった。松山聖陵(愛媛)・根本大蓮投手(2年)は「日付によって、調子で決めている」と調整方法を披露。自身で考えながら日によって投球数は変動するという。チームは継投策が基本線。実際の試合で到達する程度の60~70球を練習でも投げ込んでいる。

 一方、21世紀枠で初出場する熊本西(熊本)はエースで主将の霜上幸太郎投手(2年)が大黒柱だ。直近の練習試合でも約130球で完投。普段の調整でも平均100球以上を投げ込むなど、新潟が制限と考えている100球を超える。

 ただ、ケアには細心の注意を払っている。「投げる日は多く投げて、その後2日間は全く投げないようにしています」と霜上。横手文彦監督からも休養を十分にとるようにと声をかけられているそうだ。

 チーム事情や戦術によって、さまざまな方法があることは当然のことだ。しかし、各校で共通の思いなのは故障を防ぐという観点。どのチームも選手にケガをさせないような対策を腐心する。賛否両論飛び交う球数制限の問題。いずれにせよ、選手ファーストの考えのもとで議論が進むことが望まれる。

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