ヤクルト・ドラ8吉田 決勝打含む3打点 開幕1軍へ名乗り

 「オープン戦、ロッテ5-9ヤクルト」(13日、ZOZOマリンスタジアム)

 泥くさく、粘りに粘ってチャンスを生かした。ヤクルトのドラフト8位・吉田(明治安田生命)が決勝打を含む3打点。昨秋ドラフトで、12球団ラストの83番目だった“平成最後の支配下指名選手”が、開幕1軍へ名乗りをあげた。

 同点の八回2死二、三塁。西野に追い込まれながらも低めのフォークをファウルして粘り、9球目の直球を左翼線にはじき返した。12日の涌井撃ちに続く、決勝の2点二塁打。初回も10球目に押し出し四球を選ぶなど、5打席で相手投手陣に35球を投げさせた。

 「自分は結果を出すしかない。毎球アピールしないと」。必死の男に笑みはない。注目されるドラ1たちとは対極の立場。「自分が一番ヘタだと思って普段からやっている」という一方「ただ、社会人も経験している。そこは自信を持っている」とプライドもある。

 小川監督が「選球眼がいいと感じていたが、内容が非常にいい打席が多い」と称賛すれば、宮本ヘッドコーチも「直球に強いし、実戦向き」と評価。“しんがり指名”から一気のまくりで、サバイバルを勝ち抜く。

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