中日・ドラ1根尾 3・12実戦デビュー 初キャンプ打ち上げ「50点」

 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭=の実戦デビューが最速で3月12日、ナゴヤ球場で行われる春季教育リーグのソフトバンク戦になりそうだ。2軍は2月28日、読谷キャンプを打ち上げた。小笠原道大2軍監督(45)は根尾を5日からの同リーグ・オリックス戦(舞洲)には同行させないと明言。右ふくらはぎの肉離れから復帰した背番号7は名古屋で練習し、実戦に備える。

 雲の隙間からほんの少し青空がのぞいた沖縄最終日。手締めを終え、根尾は先輩やスタッフとがっちり握手し、初めてのキャンプを終えた。

 本州に戻れば2軍も実戦中心に。気になるのが根尾のデビュー戦だ。来週は大阪遠征が控える。5日からは対オリックス、8日からは対阪神(鳴尾浜)と6連戦。根尾の出場はあるのか。小笠原2軍監督は「最初はない」と明かし、ナゴヤ球場残留を明言した。

 根尾も「出たい気持ちはありますが、準備をしたいと思っています」とチーム方針を理解する。2月25日から2軍本隊に復帰。ベースランニングもこなし「違和感はないです」。どの動作にも問題はないほどに回復した。

 来週は名古屋に残留し、課題を一つずつクリアしていく。その先に待つのが実戦デビューだ。12日からはソフトバンク2連戦が組まれ、15日にはウエスタン・リーグが開幕しオリックス3連戦。いずれもナゴヤ球場で早ければこの週に地元でお披露目となりそうだ。

 沖縄で過ごした1カ月は、収穫と反省が入り交じった。「点数は50点くらいですね。100%やり切りたかったですが、けがやうまくいかないこともたくさんあった。でもきっちり段階は踏めましたし、けがする前より強い体を目指して取り組めたのでよかったと思います」。出遅れても、その分は地道に土台の強化にあてた。

 読谷の根尾フィーバーも「緊張感を持ってできた」と前向きに捉える。「たくさんの方に喜んでもらえるプレーをしていきたい」。グラウンドで伸び伸び動き回る姿を見せるまで、あと少しだ。

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