ヤクルト・村上 侍・稲葉監督の前でフェンス直撃二塁打アピール

 「練習試合、ヤクルト3-5DeNA」(16日、ANA BALLPARK浦添)

 ヤクルト・村上宗隆内野手(19)がDeNAとの練習試合にフル出場し、侍ジャパン・稲葉監督の前で鮮烈な先制二塁打を放った。初回無死一、三塁から、阪口の144キロを強振。観客もどよめく弾丸ライナーが、右翼フェンスの上部を直撃した。

 3月のメキシコ戦の代表候補に挙がる大砲。長打力を見せつける一撃に稲葉監督も「タイミングもスイングも19歳という若さで素晴らしいものを持っている。楽しみに見ていきたい」と絶賛した。

 若武者はどこまでも貪欲だ。試合後、取材に呼ばれると「僕ですか?」とキョトン。2打席目以降は石田、浜口らに抑えられたとあって、初回の一打は「あれか…」と振り返る程度の印象。ただ、2ストライク後に速球を仕留めた点には「追い込まれてから反応できたのは、すごくよかった」とうなずいた。

 侍指揮官からの賛辞にも「すごくうれしいことですけど、シーズンでレギュラーを獲ることが目標」と気を引き締めた村上。脇目も振らず、定位置獲りへ猛進する。

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