ソフトバンク・工藤監督が3度目の正力松太郎賞「正直びっくり」

 今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督、選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が20日、都内ホテルで行われ、ソフトバンクを2年連続の日本一に導いた工藤公康監督が選ばれた。

 工藤監督は西武選手時代の87年、ソフトバンク監督としての15年にも受賞。3度目の受賞はソフトバンク前監督の秋山幸二氏、巨人・原辰徳監督に並んで2位タイとなった。1位はソフトバンク・王貞治会長の4度。

 今季、ソフトバンクはシーズンで2位に終わった。だが、CSではリーグ優勝の西武を撃破。日本シリーズでも広島を4勝1敗1分けで破り、日本一に輝いた。選考では広島をリーグ3連覇に導いた緒方孝市監督、3度目のトリプルスリーを達成したヤクルト・山田哲人内野手も候補に挙がったが、日本一に輝いた実績を重視。選考委員の王会長は「今年はけが人が多いなか、やりくりして2位になり、日本シリーズでも4勝1敗1分けで制した。日本シリーズは今後、語り継がれるであろう戦いだった。今年は工藤監督がふさわしい」と、説明した。

 工藤監督は球団を通じて、以下のコメントを発表した。

 「大変栄誉な賞を頂くことができ、正直、びっくりしています。他にも、受賞にふさわしい監督・選手がいるなかで選んで頂けたのは本当に光栄なことだと思いますが、この賞はチームに頂いた賞だと思っています。

 今シーズンは、リーグ2位という悔しい結果に終わり、リーグのチャンピオンチームである西武ライオンズに挑戦し、倒すという強い気持ちでチーム一丸となってクライマックスシリーズを戦うことができました。そして、日本シリーズでは、セ・リーグのチャンピオンチームである広島東洋カープに対して、パ・リーグ代表チームとして、最終目標である『日本一』にむけて、選手たちが本当によく頑張ってくれたと思っています。

 日本一を勝ち取りたいという思いをコーチの皆さんや選手たちとも確認しあい、戦い続けたことで、苦渋の決断や選手に苦しい思いをさせてしまうなど負担を掛けることも数多くありました。しかし、日本一を果たしたときに、選手みんなや周りの人たちが本当に喜んでくれ、みんなで一つになって戦うことができて本当に良かったなと思いました。今年ほどたくさんの人の関わりと頑張りがあってチームが成り立っている事を実感したことはありませんでした。球団職員・チームスタッフの皆さんにも感謝しております。

 来シーズンも、そしてこれからも、この栄誉ある賞に恥じることのないよう、微力ながら野球界に貢献して行きたいと思います」

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