元阪神ドラ1・中谷監督率いる智弁和歌山、コールドで8強進出 来春センバツに王手

大阪偕星学園を下して、校歌を聞く智弁和歌山・中谷監督(右から2人目)=ほっともっとフィールド神戸
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 「秋季高校野球近畿大会・1回戦、智弁和歌山12-5大阪偕星学園」(27日、ほっともっとフィールド神戸)

 1997年の阪神ドラフト1位で楽天、巨人でもプレーし、8月に就任した中谷仁監督(39)率いる智弁和歌山(和歌山1位)が、大阪偕星学園(大阪3位)に八回コールドで8強へ進出。来春センバツ出場の当確ラインとなる4強まで、あと1勝とした。

 1点を先制した直後の一回に2点を奪われ、五回終了時点で2-4。チャンスであと一本が出ずに嫌なムードが漂っていた。

 中谷監督は五回のグラウンド整備中に選手へ「甲子園に行きたいんやろ?」とゲキを飛ばし、その後も一塁ベンチから声を出し続けた。

 すると、六回に強力打線が爆発。1死一、二塁で9番・綾原創太内野手(1年)が、左中間へ逆転3ランを放った。

 さらに2死一、二塁では、ドラフトでロッテから2位指名を受けた日体大・東妻勇輔投手の弟、4番・東妻純平捕手(2年)が、左翼フェンス直撃の適時二塁打。来秋ドラフト候補の活躍などで、一気に6点を奪って試合を決めた。

 中谷監督は試合後に「すみません、声が枯れました」と苦笑いし、「偕星さんは気持ちが前面に出て、勝負どころでヒットを打たれた。しんどい状況だったけど、何とかひっくり返せました」とほっと表情を見せた。

 智弁和歌山にとっては、4季連続の甲子園出場がかかる準々決勝は、橿原(奈良2位)-大阪桐蔭(大阪2位)の勝者と対戦する。新指揮官は「明日も試合をさせてもらえる権利を得たので、対戦相手にぶつかっていくという気持ちでいます」と気合を入れた。

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