「東都大学野球、亜大３－２駒大」（１７日、神宮球場）

　今秋ドラフト候補の亜大・中村稔弥投手（４年・清峰）が連投で勝利を呼び込んだ。同点の五回から登板し、６回無失点。前日に５回で降板した左腕が雪辱を果たした。

　毎回のように走者を背負ったが、エースの意地で踏ん張った。試合当日の朝、生田勉監督に呼ばれ、「『きょうも行くぞ』と言われました」とブルペン待機し、試合中盤からマウンドへ。五回八回から立正大も前日完投勝利した辻本がマウンドに上がり、「やり返してやろう」とさらに気合が入った。

　延長十回に味方が１点を勝ち越すと、最後の打者を空振り三振に斬った。「気持ちで攻められた」とロングリリーフでの好投に満足顔。「明日も投げるつもりでいきたい」と勝ち点獲得へ、３連投する準備はできている。