巨人、決戦の地で全体練習 高橋監督「失うものはない、思い切ってぶつかる」

 セ・リーグのCSファイナルSが17日に開幕する。レギュラーシーズン3位からファーストSを勝ち上がった巨人は16日、マツダスタジアムで最終調整。今季限りでの退任が決まっている高橋由伸監督(43)は「失うものはない」と覚悟を口にした。リーグ3連覇の広島は、昨年日本シリーズ進出を逃した悔しさを胸に戦いに臨む。

 勢いそのままに、鬼門での大番狂わせを狙う。巨人は16日、決戦の地・マツダスタジアムで全体練習を行った。ナインの調整ぶりに鋭い視線を送った高橋監督は「こちらは失うものはない。崖っぷちからはい上がってきた身ですから、思い切ってぶつかっていきたい」と力を込めた。

 今季の対戦成績は7勝17敗1分けで、マツダでは2勝9敗1分け。レギュラーシーズンでは辛酸をなめた。それでも「シーズンとは関係ない戦い」とリセットを強調。初戦の相手先発は大瀬良だが「こちらも気持ちが違えば、あちらも気持ちが違う。違った結果が出てくると良いなと思う」と奮起に期待した。

 ファーストSでは今季3勝6敗と苦手とした神宮で連勝。初戦の積極采配で流れを呼び込み、一気に押し切った。「ファーストSとは違い、あそこまでの短期決戦ではない」としつつ「できることをやっていきたい」ときっぱり。攻めの姿勢を前面に出し、負のデータを覆す。

 最終戦で3位をつかみ、日本シリーズ進出への切符を争う戦いにまでこぎ着けた。岡本が「気合を入れてやっていきたい」と腕ぶせば、阿部は「チャレンジャーだから」と短く決意を込めた。つけられたゲーム差は13・5。「予想通りにいかないのが野球」とした指揮官の言葉を、現実にする戦いが始まる。

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