「秋季高校野球神奈川大会・準決勝、桐蔭学園１０－２厚木北」（６日、バッティングパレス相石ひらつか）

　桐蔭学園が七回コールドで大勝し、秋は９年ぶりとなる関東大会出場権を獲得した。先発の伊礼海斗投手（２年）が５回無失点９奪三振と好投。打線も１３安打１０得点とつながった。

　いきなりエンジン全開だった。初回に３者連続奪三振。「キレで勝負している」と自信を持つ直球で押した。大量援護にも助けられテンポよく投球。「流れに乗っていけました」と五回で降板するまで三塁を踏ませなかった。

　決勝進出にも片桐健一監督は「勝ったからこそ反省できる」と気を引き締めた。ナインにも気の緩みはない。「先を見ないでやっていった結果に甲子園がある」と伊礼。０３年春以来遠ざかっている聖地へ向け、一戦必勝で突き進む。