ロッテ井上 おまたせ20発 現監督・井口以来チーム5年ぶり
「西武9-13ロッテ」(8日、メットライフドーム)
ロッテ・井口監督が笑顔でこう言った。「井上に聞いて下さい」
区切りにふさわしい当たりだった。二回1死一、二塁。井上がこの好機で十亀の初球、139キロの直球を強振した。打球は左翼席上段まで伸びていった。20号3ラン。
お待たせの一発でもあった。8月7日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来、実に1カ月ぶり。さすがに不発時は「いろいろ考えて悩みました」というが、鳥越ヘッド兼内野守備走塁コーチの「いい経験になるよ」の言葉にうなずいた。
ロッテの日本選手の20本塁打は13年井口(現監督、23本)以来、5年ぶりとなる。「ずっと(井口監督の)背中を追ってきたのでうれしいです」
開幕から井上を我慢強く起用してきた井口監督。追いついたら、自分の記録を早く追い抜いてほしい。こう思っているに違いない。