「巨人３－６ＤｅＮＡ」（５日、富山アルペンスタジアム）

　冷静に、大胆に。東が新人離れした投球を見せつける。「この試合のターニングポイント」という１点リードの五回１死一、二塁でマギー。初球の低めチェンジアップを打たせて遊ゴロ併殺打に打ち取り、グラブを力強くたたき喜びを表した。

　三回の打席ではチェンジアップを右前に運ばれたが「前の打席で打っているので初球から手を出すと思った」。次打者は三回に２ランを浴びた岡本だったが「岡本選手に回さずに終わるには、あれしかなかった」と狙い通りの投球だった。

　３度目の中５日登板。最近はバナナとともに「トマトを１日１個取るようにしている」。きっかけはテレビ朝日で８月２１日に放送された「林修の今でしょ！講座」。抗酸化作用のあるリコピン摂取で疲労回復に努めるなど、貪欲な姿勢も安定した投球を支える秘密だ。

　１０勝に到達し、新人の巨人戦初登板から４戦４勝という史上初の快挙も達成。だが、これがゴールではない。「ここから全部負けたら意味がない。勝たないと面白くないので」。残り試合も全勝で、新人王へと突き進む。