浦和学院・渡辺、5安打10Kで高校初完投&初完封!32年ぶり8強導いた!

 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、浦和学院6-0二松学舎大付」(16日、甲子園球場)

 夢の舞台で最高の投球を披露した。浦和学院の渡辺が9回無失点10奪三振の快投。高校入学以来初めての完投を完封で飾り、チームを夏32年ぶりとなる8強へ導いた。

 大型右腕は雨にも、風にも、ピンチにも動じなかった。初回にいきなり1死二、三塁としたが、相手の4、5番を連続三振。続く二回には強い雨と風に見舞われながら、「相手も同じ状況なので負けてられない」と気にせず抑えた。

 ここぞという場面では力で圧倒する。四回に連打を浴び無死二、三塁。「ピンチになると燃えるタイプ」と、190センチの長身から投げ下ろされる快速球がうなりを上げた。1死後、6番・野村を自己最速タイの149キロで空振り三振。続く7番・有馬も直球で遊ゴロに仕留めた。

 新兵器も効果的だった。6月末に「1日で覚えました」というツーシーム。微妙な変化でファウルを誘い、カウントを楽に稼いでいった。終盤には「行かせてください」と森士(おさむ)監督(54)に続投を直訴。109球で投げ抜き、「気持ちよかったです。甲子園でできたことはすごくうれしい」と笑顔が光った。

 6年ぶりの夏2勝で埼玉県勢夏70勝目を挙げ、準々決勝で相対するのは大阪桐蔭だ。打線はここまで15得点、投手陣も聖地では同校初の2戦連続完封勝利と隙はなく万全の状態。「0を続けていきたい」と背番号11は力を込めた。春夏通じて23度の出場を誇る名門が、王者の壁となる。

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